新宿002
 
写真のファイル整理とバックアップの取り方を紹介
 
この記事を書き始めたのは9月17日という三連休のど真ん中の日です。
その日に僕がしていたことといえば、写真のバックアップ。

なぜ連休にの関わらず外へ撮りにいかずにそんなことをしていたかというと、台風が日本列島を縦断していく真っ最中だったからです。

普通の雨ならどこかへ撮りにいっても良いかなとは思うのですが、台風の日はさすがに撮りに出かける気力はありません。
あ、でも室内で楽しめるところなら天気は関係ないので鳥羽水族館は行きました。
写真はまた後日アップさせてくださいな。



写真のファイル整理とバックアップのやり方は十人十色
 
写真のことで室内ですることといえば、現像・バックアップ・プリント等があると思います。
今回は今まで撮った写真のファイル整理やバックアップをしていました。

ファイル整理やバックアップは人によって色々な方法があると思います。
僕も写真を始めてから色々な方法でやってきて、去年にようやく自分なりのマニュアルみたいなのができたかなといった感じです。

今回はそれを紹介したいと思います。



まずはファイル整理の方法から紹介
 
写真をどこに保存しているか
 
ファイル整理図
※NEFはニコンのRAWファイルです。
 RAWの拡張子はメーカーによって異なります。SONYならARWなど。


自分のパソコンの写真関係はこういう感じで整理しています。
外付けHDD内にRAWデータからPSDファイルやJPGまで全て保存しています。

大きくRAWとJPGを分けて管理しています。
JPGと一緒にしないの?となりそうですが、RAWファイルをLightroomに取り込む時にフォルダごと取り込んでいるので、JPGと一緒にしているとJPGまで読み込まれてしまうので分けています。

RAWの下は年別、月別、日別に順番に細かくしています。
最初の頃は月別のフォルダは作っていなかったのですが、撮影枚数が多くなると月別もあるほうが便利なことに気づきました。
今のところ年間50,000枚ぐらいのペースで撮っていますが、これぐらいのフォルダ分けで十分管理はできそうです。

JPGのフォルダ分けはRAWと同じです。
ヘタにフォルダを減らそうとまとめたりすると、かえってどこにファイルがあるのかわかりづらくなってしまいます。
ファイル名も拡張子以外は全く同じです。

たまに外付けHDDにPhotoshopやLightroomをインストールされている方もいますが、外付けHDDを取り外してしまうとそこにインストールしているアプリケーションは使えなくなりますので、PC本体にインストールすることを推奨します。

あ!イラストのフォルダのアイコンはhttps://sozai.cman.jp/よりお借りしています。
フォルダ以外にも色々なアイコンがフリー素材として配布されており便利です>m<



何を重視するかでファイル名が変わる
 
ここは本当に人によって様々だと思います。
僕の場合は撮影地と撮影日を重視しているのでファイル名はこんな感じになります。
 
○○県_××市_撮影地や備考程度のメモ_YYMMDD_連番.NEF
例:三重県_四日市市_鈴鹿川_170917_3568.NEF
 


ファイル整理に使っているソフト
 
僕ははじめて手にしたパソコンがWindows機でエクスプローラーに慣れていたということもあり、Macに移行した現在でもファイルの移動などはエクスプローラーの感覚に近いFinderで行なっています。

まとめるとこのような形です。
Finder…ファイルの移動・コピー・貼り付け・削除など
Adobe Bridge…ファイル名の一括変更
 


Adobe Bridgeでのファイル名の変更方法
 
撮影した写真は、上で紹介したような感じでSDカードから外付けHDDに入れ込みます。
ここからはAdobe Bridgeを使ってファイル名を一括変更します。

Bridge解説1
まず、ファイル名を変えたい写真を選択します。
選択したい一番最初のファイルを左クリックした後に、選択したい一番最後のファイルをShift+左クリックをすると中間のファイルも一気に選択できます。

その状態で右クリックすると「ファイル名をバッチで変更」という項目があらわれますので、それをクリックします。



Bridge解説2
「ファイル名をバッチで変更」をクリックするとこのようなウィンドウがあらわれます。
これはファイル名の法則を決められる便利な機能です。
現在の設定だとプレビューのように
プロジェクト_20161119_0001.NEF
プロジェクト_20161119_0002.NEF
プロジェクト_20161119_0003.NEF
...
という感じでファイル名が変更されていきます。
このままの設定ではアレなので…



Bridge解説3
こんな感じに設定しなおします。
ファイル名の要素は10個まで増やすことができます。
10個以上に増やそうとすると+のボタンが画像のように押せなくなります。

要素の区切りとしてある _ はひとまとめにしてしまっても良いのですが、打ち直す時に消してしまうことを防ぐために別々にしています。



写真のバックアップの取り方
 
データとしてバックアップ〜外付けHDD編〜
 
外付けHDDをもう一台追加してバックアップ
 
写真のバックアップは大事です。超大事。
変な話、ハードディスクやSDカードは壊れてしまっても買い直せば同じ物が手に入ります。

しかし、写真は二度と同じものは撮れません。
同じような物を撮ることはできますが、地形が変わってしまった、建物がなくなってしまった等といった理由でそれすらも不可能になってしまうことがあります。
人物写真は風景写真よりももっとシビアだと思います。

バックアップするデータで最優先しなければいけないものは「元データ」です。
完成した写真も大事なのですが、撮って出しのデータそのものが最も大事です。
そこからは同じ加工処理をすれば同じ仕上がりになります。

自分の場合は外付けHDDをもう1台余分に買ってきて同じRAWデータを2箇所に保存しています。



外付けHDDは耐久性も強く持ち運びも容易なポータブル外付けHDDがオススメ
 
外付けHDDは耐久性が弱く、机の上から落下させてしまっただけで読み込めなくなる、データが壊れるなどデリケートな機器です。
そこでオススメしたいのが耐久性の高いポータブル外付けHDD。


僕が今使っているものはこのHDDですが、2回ほど落としても読み込めなくなったことはなく、正常に使えています。

持ち運びが容易なことのメリットは単に外出する時に持っていきやすいだけではなく、何かの事情で運ばなければいけない時に落として壊すなどといった危険性が低くなることです。
さらに持ち運びすることを想定して作られているので置き型のものより耐久性は高くなります。
ちなみに置き型の外付けHDDは倒してしまっただけで読み込めなくなったことが2回ほどあります。

2TBは2,097,152MBです。
D750の1枚のRAWデータはだいたい27MB〜30MBぐらいになるので70000枚〜77000枚ぐらいを外付けHDDの中に入れることができます。



外付けHDDの寿命は5年ほどと言われています
 
外付けHDDの寿命は5年ほどと言われています。
おそらく置いている環境や使用頻度にも左右されると思いますが、僕が買ったもので今のところ5年で読み込めなくなった外付けHDDはないです。

しかし、今は10000円程度で2TBの外付けHDDが買えてしまうので、5年おきぐらいにRAWデータの移し替えだけでも行ったほうが良いです。



外付けHDDにいつのデータが入っているのかわかりやすくしておく
 
バックアップ用の外付けHDDが増えてくると、どのHDDにいつのデータが入っているのかわかりづらくなってきます。

色違いのHDDを買うなどといった手段もありますが、僕はHDDにラベルを貼っておくことをおすすめします。
「2017年RAW」とか「2017年1月〜6月RAW・JPG」とかそんな感じで良いかと。

外付けHDDに油性マジックで直接書いておくのも良いでしょう。
おそらくHDDを中古で売り飛ばしたり譲ったりすることはかなり稀なことだと思います。



データとしてバックアップ〜オンライン編〜

災害で家がなくなった時のことを考えてみる
 
なんだか嫌な見出しですが、可能性は0ではありません。
2011年3月11日の東日本大震災では多くの家屋が地震・火災・津波によって破壊されました。
その他、地震だけではなく、台風や落雷、火災などによって自分が保存しているデータを同時に全て失ってしまうということも想定できます。

そんな時に唯一残せるのはオンライン上に残っているデータです。
仮に自分の家にある全ての電子機器が壊れ、データが失われたとしてもオンライン上に保存しているものは自宅以外の場所のサーバーで保管されているため、データは残っています。



Dropboxを使う
 
Dropboxは登録さえすれば簡単にオンライン上にデータを保存し、PCや携帯からアクセスすることができます。

Dropboxには無料版と有料版のプランがあります。
 
Dropbox Basic
容量2GB
月額0円

DropBox Plus
容量1TB
月額1,200円または年額12,000円
月額払いよりも年額払いのほうが二ヶ月分お得になっています。

Dropbox Business
容量無制限
月額1,500円(1人あたり)
最低5人からの利用が必要条件
ビジネス向けのプランなので、個人で使うことはないと思います。
 
Dropboxへの登録はこちらから行うことができます。
上記URLから登録を行うと容量ボーナスを受け取ることができます。
※Dropboxではユーザーを紹介すると紹介した人とされた人にそれぞれ容量を追加されるボーナスがあります。

Dropbox Basicは紹介ごとに500MB獲得。
最大で16GBまで追加容量を得られます。

Dropbox Plusは紹介ごとに1GB獲得。
最大で32GBまで追加容量を得られます。


Dropbox Plusの容量1TBで年額12,000円は外付けHDDに比べるとやや高めとなっています。
しかしながらフォルダ分けをすることができるため、ファイル管理もしやすいです。

撮影頻度によりますが僕は全てのデータをDropboxに入れるというよりはデータを厳選して、より失いたくないデータをDropboxにも保存しておくといった使い方をしています。

※無料版は90日間ログインやアクセスがない場合はデータを削除される可能性があります。



Googleドライブを使う
 
言わずとしれたGoogleが行っているサービスです。
こちらは無料でも15GBの容量があり、100GBなら年額2,500円とわりとリーズナブルな価格で使うことができます。

フォルダ分けをすることもできるので、写真の整理も行いやすくなっています。
オンライン上には写真を厳選してバックアップをしたいという方には特にオススメですね。
 
容量15GB
月額0円

容量100GB
月額250円または年額2,500円
月額払いよりも年額払いのほうが二ヶ月分お得になっています。

容量1TB
月額1300円または年額13,000円
月額払いよりも年額払いのほうが二ヶ月分お得になっています。
 
Googleドライブへの登録はこちらから行うことができます。



プリントとしてバックアップ
 
データは読み込めなくなったら存在している意味がありません。
しかし、プリントであれば目に見える形で残しておけるので、本当の意味でのバックアップと言えます。

プリントする方法は自宅でプリントする他、カメラ屋でプリントしてもらう、フォトブックにするなど様々な手段があります。

ただしプリントをしても経年劣化していきますので、保存状態を保つためにもできるだけ空気に触れささず高温多湿でないところで保存する必要があります。

日光(紫外線)や湿気はプリントの大敵と考えてください。屋内でも紫外線の出る照明の部屋で保存しておくと写真の色が退色します。
退色は見比べるものがないと気付きにくいのですが、結構早いスピードで進行していきます。
ちなみに数年前に実験してみたのですが日光に当てておくと一週間程度でかなり変化します。



フォトブックにすると幸せになれた件
 
もともと写真展での展示のために作ってみたフォトブックなのですが、想像以上にクオリティが高く、また実際に本となって手元にやってくると様になっててよかったです。

1枚あたりの値段もプリントにするより実は安かったりします。

マイブック200Y

自分がよくするバックアップはMyBookのこのプラン。
A4サイズが210mm×297mmなので、だいたいそれに匹敵するブックサイズです。
50ページ分であれば写真1枚あたり174円でプリントすることができます。

MyBookでのフォトブック作成はこちらから行うことができます。
おまかせMyBook
※外部リンクです。

そろそろ僕も2016年・2017年の写真をまとめたフォトブックを作ろうかと考え中です。



まとめ
 
いかがでしたでしょうか。
写真の整理法は途中でやり方を変えてしまうと、後で管理しにくくなることも多いです。
はじめにきっちりと考えて行いたいところなのですが、自分の撮影スタイルや重視するものによって、相性の良い整理方法が変わってきます。

ファイル名はともかくとして、フォルダ構造ははじめのうちからしっかりしておくと後で整理方法が変わってもわかりやすいです。
個人的には撮影フォルダは年別・月別・日別ぐらいで分けておくことをオススメします。

記事途中でも述べましたが僕の場合は撮影地と撮影日で優先的に管理しています。
風景写真がわりとメインな撮り方なので、今の所これで不便したことはないです。
これが例えばポートレートメインになると撮影地よりも誰を撮ったのかでわけていくほうが良い可能性もあります。ポートレートメインじゃないのでわかりませんが^^;

そんな感じで色々な整理方法があるので、この記事で紹介した内容も整理方法の1つとして参考になれば幸いです。


また、バックアップ方法もデータを自宅内でコピーしておく、オンライン上にコピーしておく、プリントして残しておくなどいくつかの手段があります。
できれば全部完璧にしておくのが良いのですが、現実問題として費用がバカにならないですし、プリントも置くスペースを考えると残しすぎるのは考えものです。

RAWデータは一見使わなさそうなデータでも2つ以上のデータとして残しておくことをオススメします。
撮った直後は現像しないものの数年後に見返して、改めて現像し直してみると想像以上に良い写真になったということがちょこちょこあります。