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撮影機材:Nikon D750 + AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR 撮影地:津花火大会(三重県津市

夏の楽しみの一つといえば花火大会。
近年のカメラブームの勢いもあり、花火大会にカメラを持って出かけたものの…ぶれてしまったり、白飛びしてしまったことありませんか?

特にカメラを買ったばかりの時は設定のしかたがよくわからなかったり、扱いに慣れていなかったりで、上手く撮るのが難しいと感じてしまいます。

この記事では花火を上手に撮れる基本的なことをまとめました。
花火撮影はコツさえつかめば驚くほど簡単に撮れますし、楽しいので参考になれば幸いです。

目次
・1 三脚は必須アイテムです
・2 天気予報をチェック
・3 場所取り
・4 マニュアルモード(M)で設定する
・5 撮るべき花火を選ぶ

・1 三脚は必須アイテムです

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花火の写真を撮るためには三脚が必須アイテムとなります。
手ぶれを防ぐためにカメラをガッチリ固定できるものが良いです。
三脚を選ぶ際に注意したいのは耐重量と高さです。

耐重量はカメラとレンズの重さを合計した以上のものを選んでください。
例えばカメラ1.0kgとレンズ0.5kgの組み合わせで花火を撮影する場合、三脚の耐重量は1.5kg以上のものを選ばなければなりません。
三脚の耐重量がカメラとレンズの重さを下回ってしまうと、バランスが悪くなって倒れてしまいます。

もうひとつは高さ。
自分の背丈より10cmぐらい低いものを選ぶと非常に撮影がしやすいです。
意外と撮影時に楽な姿勢をキープできるということは花火撮影以外の撮影でも重宝します。



・2 天気予報をチェック

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□雨が降らないか
花火大会の日の天候はチェックしておきましょう。

Yahoo! 天気

現地で手軽に天気を見るのにYahoo! 天気はシンプルで重宝しています。
1時間ごとの天気を確認できるのがいいですね。
アンドロイドやiOSのアプリもあるので、スマホを持っている場合はアプリで確認するとより楽になります。

夏場なので、突然の豪雨に見舞われることも少なくありません。
雨具の準備をしていくべきかどうか、必ずチェックしていきましょう。
小さなレジャーシートがあると便利です。座って待機できるほか、万が一雨具を忘れて雨に降られた場合でも、レジャーシートで濡れることを防ぐことができます。


□風向きをチェックしよう
良い花火写真を撮るためには、できるだけ風下に陣取らないということがあげられます。
花火の煙自体は煙の形が良い形になって逆に良いスパイスになることもあります。

しかし風下だと煙に覆われてしまって花火そのものがなにも見えない状況に陥ることがあります。
特にスターマインなど大規模に打ち上がる花火でその傾向が強いです。

無風も厄介です。煙がずっとその場所で停滞してしまうためです。
全方向から花火が見えなくなってしまう可能性があるので、ある意味風下よりもタチが悪いですね。

理想は少し風があって、なおかつ風上に陣取っていることです。


□熱中症対策
夏場は1日中気温と湿度が高く、蒸し暑い日が多くなります。
熱中症防止のため、水分と塩分補給を怠らないようにしましょう。

アクエリアスなどのスポーツ飲料は水分・塩分・糖分を同時に手っ取り早くとれるのでオススメです。

そのほか、お茶やジュース、塩飴などといったものを持っていくと良いでしょう。
花火大会会場近くのスーパーやコンビニは非常に混雑していたり、売り切れている可能性もあるので、できるだけ自宅から持っていくか混んでいないところで買うのがスムーズです。



・3 場所取り

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花火撮影の一番重要なポイントです。
場所取りさえしっかりしておけば良い花火写真が撮れる可能性は格段に上がります。
逆に場所が悪いと他の条件がどんなに良くても微妙な写真になることがあるので、場所取りは超重要事項です。

最も良いのは事前に下見がしてあることなのですが、今ではインターネットで検索をすれば定番位置や穴場情報などが出てくるので参考にすると良いでしょう。

ただし、ネット検索で出てくるということはそれだけたくさんの人が見ていることになります。
できるだけはやい時間に行って場所取りをしておくことが重要となります。


はやく行くことができない場合や、どうしても情報がない場合は現地に行って三脚の大群を探すと撮影場所の目印になるかと思います。

実際、僕も初見の花火大会は三脚がたくさん並んでいるところにひょこっと入れてもらうことがあります。

場所取りで注意したいのは、周囲の人とのトラブルですね。
後から来て、先に敷いてあるシートや三脚をどけるとトラブルになります。
逆に周囲の人と仲良くなるとトイレに行きたい時やちょっとした場所の譲り合いなど、色々なメリットがあります。



・4 マニュアルモード(M)で設定する

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花火の写真を撮るときはマニュアルモード(M)で明るさを調整しながら撮るようにしましょう。
プログラムオート(P)やシャッター速度優先モード(S)、絞り優先モード(A)、花火撮影モードは微妙な調整ができないのでオススメしません。

気になる設定値は…

・F値(絞り) 単発花火は 8〜13 スターマインなどの連続花火は 11〜16
・ISO 100 ノイズが出るのを防ぐためにできるだけ小さな値で。
・SS(シャッター速度) 5秒〜20秒
バルブ撮影が可能ならバルブに設定してください。
 自分でシャッターを開け閉めしながらのほうがタイミング良く花火の写真が撮れます。
その際にレリーズやアプリなどできるだけカメラ本体に触らなくてもシャッターが切れるアイテムを準備してください。カメラ本体のボタンでバルブ撮影をすると手ブレしやすいです。



・5 撮るべき花火を選ぶ

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僕個人としてはできるだけ大きくて、色鮮やかな花火を撮るようにしています。
連続花火はたくさんの花火が上がるため、写真写りが非常に良いです。


花火の打ち上がり方には一定のリズムがあります。
わかりやすい例だと連続花火は最初に小さな花火が何発が上がって、次第に中くらい、最後に大きい花火が上がる傾向があります。

全てを1枚の写真に収めようとすると白飛びしてしまうことがあるので、タイミング良くシャッターの開け閉めをしていきましょう。


花火プログラムがあると、どんな花火が上がるのか想像つきやすくなるので、事前にプログラムを入手しておくと良いです。

花火プログラムはネットで公開しているところが多いですし、会場の運営局や近くのコンビニや駅などで入手することができます。



ここであげた花火撮影のコツは一度覚えてしまえば、どこの花火大会でも使えます。
これから「花火を撮影するぞ」という方はぜひお試しください!